具体的には sysctl で TCP socket の送受信バッファーサイズを大きくしてみました。
sysctl はカーネルパラメーターの調整が可能なコマンドで、現在の設定値は sysctl -a で確認することができます。
LMDE 5(Linux kernel は 6.1)の設定値は以下の通りでした。
net.core.rmem_default = 212992 net.core.rmem_max = 212992 net.core.wmem_default = 212992 net.core.wmem_max = 212992 net.core.optmem_max = 20480 net.ipv4.tcp_rmem = 4096 131072 6291456 net.ipv4.tcp_wmem = 4096 16384 4194304
ArchWiki を参考に、以下のように変更してみました。
※ArchWiki にしては該当部分の記載内容の信頼性が薄い感じがします。
net.core.rmem_default = 1048576 net.core.rmem_max = 16777216 net.core.wmem_default = 1048576 net.core.wmem_max = 16777216 net.core.optmem_max = 65536 net.ipv4.tcp_rmem = 4096 1048576 2097152 net.ipv4.tcp_wmem = 4096 65536 16777216
/etc/sysctl.conf の末尾に上記を追記後、以下のコマンドで動的に反映可能です。
sudo sysctl -p
tcp_rmem は受信バッファーのサイズ指定で、真ん中の数字がデフォルト値の指定となり、128KB(131072) から 1MB(1048576) に増量しています。同じく tcp_wmem が送信バッファーで、16KB(16384) から 64KB(65536) に増量しています。
効果は?
気になる効果ですが、個人的な体感では以下のような感じでした。
・「艦これ」の画面遷移がひと呼吸、速くなった。(右下にクルクルが出てサーバーと通信するような時)
・TweetDeck でツイートに添付された画像を開き終わるのが速くなった
・Yahoo! のトップページからニュースを開く場合も速くなったかも
バッファーサイズを増やすので使用メモリー量も増えるのですが、目立って増えた感じはしませんでした。
怖がらずに試せるのではないかと思います。