Mozc の変換精度にイライラしてきたので Ubuntu 22.10 に搭載されている Mozc 2.28 を試してみました。これでも変わらずだったらどうしよう、という感じです。
Linux Mint 21 は Ubuntu 22.04 LTS がベースになっているので、より新しいリリースである Ubuntu 22.10 から Mozc 周りの資源を移植してみよう、という作戦です。
まずは準備からです。
新しい Mozc のダウンロード
Ubuntu 22.10 向けの Mozc 2.28 のバイナリー(deb 形式)がこちらに公開されています。
https://packages.ubuntu.com/search?keywords=mozc-server
以下の 7つの deb ファイルをダウンロードしておきました。
- mozc-data_2.28.4715.102+dfsg-1ubuntu1_all.deb
- mozc-server_2.28.4715.102+dfsg-1ubuntu1_amd64.deb
- mozc-utils-gui_2.28.4715.102+dfsg-1ubuntu1_amd64.deb
- libfcitx5config6_5.0.18-1_amd64.deb
- libfcitx5core7_5.0.18-1_amd64.deb
- libfcitx5utils2_5.0.18-1_amd64.deb
- fcitx5-mozc_2.28.4715.102+dfsg-1ubuntu1_amd64.deb
システムバックアップの取得
困った時にすぐに元の状態に戻せるように Timeshift で現状のシステムバックアップを取得しましょう。
いざ、インストール
パッケージ間の依存関係があるのでインストールする順番が重要です。
まずは Mozc 本体のインストールです。
sudo dpkg -i mozc*.deb
続いて、Fcitx5 関連のインストールです。
sudo dpkg -i libfcitx5*.deb sudo dpkg -i fcitx5*.deb
エラーメッセージが表示されていないかよく確認しましょう。
どうなった?
結果としては変換精度は期待している動きになってくれました。ただ、Mozc のアイコンがなんか変です。不格好です。
Linux Mint 21 に搭載されている Mozc は Ubuntu 22.04 相当なので、2.26 です。この Mozc が更新されるのは Ubuntu 24.04 をベースにした Linux Mint 22?くらいになると思われるので、あと 1年半くらいは待つことになるかと思います。
イレギュラーな構成にはなってしまいますが、1年半もイライラと付き合うのは無理ですねぇ。
(その後)
やはりダメでしたね。
時間が経つと Mozc 2.26 と同じように学習結果がリセットされてしまうような動きになってしまいました。Timeshift で取得したバックアップから復元しました。