Linux Mint でサスペンドを常用しているのですが、サスペンド後にちょっとでもマウスに触れるとすぐにサスペンドが解除されてしまいます。どうやったら変更できるかわからなかったので、これまではサスペンド後にマウスを空中に保持したままでマウスの電源 OFF というヘンテコなことをしていましたが、ついに設定変更の方法を発見しました。
まずは接続しているマウスの装置番号？を確認します。
~$ sudo lsinput /dev/input/event2 bustype : BUS_I8042 vendor : 0x1 product : 0x1 version : 43841 name : "AT Translated Set 2 keyboard" phys : "isa0060/serio0/input0" bits ev : (null) (null) (null) (null) (null) /dev/input/event5 bustype : BUS_USB vendor : 0x46d product : 0x4054 version : 273 name : "Logitech Wireless Mouse" phys : "usb-0000:01:00.0-9/input1:2" uniq : "4054-94-ce-f1-b4" bits ev : (null) (null) (null) (null)
Logitech Wireless Mouse の装置番号は「usb-0000:01:00」のようです。
続いて、現在有効になっているサスペンド解除手段を確認します。
~$ cat /proc/acpi/wakeup | grep enable GPP8 S4 *enabled pci:0000:00:03.1 GP12 S4 *enabled pci:0000:00:07.1 GP13 S4 *enabled pci:0000:00:08.1 XHC0 S4 *enabled pci:0000:08:00.3 PS2K S3 *enabled pnp:00:04 GPP2 S4 *enabled pci:0000:00:01.3 PTXH S4 *enabled pci:0000:01:00.0
「PTXH」の装置番号が「0000:01:00」ということで、これがワタシの PC でのマウスのようです。ちなみに、「PS2K」は PS/2 接続のキーボードです。
では、マウスをサスペンド解除手段から除外します。
~$ sudo sh -c "echo PTXH > /proc/acpi/wakeup"
このコマンドはトグル形式ということで、コマンドを投入する度に「enabled」と「disabled」が交互に変化します。
除外されたことを再度確認します。
~$ cat /proc/acpi/wakeup | grep enable GPP8 S4 *enabled pci:0000:00:03.1 GP12 S4 *enabled pci:0000:00:07.1 GP13 S4 *enabled pci:0000:00:08.1 XHC0 S4 *enabled pci:0000:08:00.3 PS2K S3 *enabled pnp:00:04 GPP2 S4 *enabled pci:0000:00:01.3
これでサスペンド後にマウスを操作してもサスペンドが解除されることはなくなりました。キーボードを操作すると、これまで通りにサスペンドが解除されました。
この設定変更ですが、PC を再起動するとリセットされてしまうそうなので、電源 ON のたびに再設定する必要があります。