2020-02-11

(Linux)終:LibreOffice と Flatpak と Fcitx と iBus と

なかなか安定しなかったわが家の Flatpak 版 LibreOffice での日本語入力環境ですが、ようやく完成しました。

Fcitx ではそもそも日本語入力ができなかったため override にて回避しようとしたのですが、効果を発揮したのは一瞬で何かの拍子にまったくこうかを発揮しないようになってしまいました。

flatpak --user override --talk-name=org.fcitx.Fcitx --talk-name=org.freedesktop.portal.Fcitx org.libreoffice.LibreOffice



次に試してみたのが IBus ですが、これも最初はイマイチでした。

動作が Windows の MS-IME のようで、OS 全体で IME の on/off が引き継がれるため、Firefox で日本語入力しようとして IME を on にすると、コンソール操作用の「端末」でも IME が on のままなので、いちいち IME を off にする必要があります。

Fcitx ではアプリケーション毎に IME の on/off 状態が分離されているのでこんなストレスはなかったのですが、これは体の慣れとあきらめました。
※IBusの設定で「すべてのアプリケーション間で同じ入力メソッドを共有する」というオプションがあり、これを off にしても期待した動作にはなりませんでした。


しかし、IBus では Flatpak アプリケーションでも日本語入力ができるのです。Flatpak  版の LibreOffice にも日本語入力ができるのです。

ただし、Linux Mint 19.3 にインストールされている IBus のバージョンは 1.5. 17 で、「アプリケーションウィンドウにぷりエディットテキストを組み込む」の動作が OS 上と Flatpak 上で逆の動作をするという不具合?がありました。



Flatpak 上では off にしないと入力・変換中の文字が表示されないという、これまた不便な状態になってしまいます。

これを解消するために以下の PPA を追加し、IBus のバージョンを 1.5.20 に更新することでこの問題が解消されます。
※IBus 1.5.20 以降では Flatpak 版の Atom や Slack の問題も解消されるようです




なお、2020年 4月にリリース予定の Ubuntu 20.04 には IBus 1.5.21 が同梱されるようなので、もうしばらくすると PPA に頼らず、標準的な構成で Flatpak アプリケーションで日本語入力できるようになると思われます。

Ubuntu 20.04 をベースとした Linux Mint 20.x のリリースは 2020年 5月以降でしょうかね。


 というわけで、Flatpak 版 LibreOffice の日本語入力環境は IBus 1.5.20 で見事に完成したのであります。メデタシメデタシ。