カスタムカーネルをコンパイルする環境を整えなきゃなあと思っていたら、LMDE 6 というか Debian 12 に Linux Kernel 6.12 が配信されたので重い腰が上がりました。
腰が重かったのは
こちらの記事にある通り、Debian の Testing リポジトリから脱却するために LMDE 6 を再インストールしたのでした。
最近はカスタムカーネルを常用しているのですが、再インストールしたあとにコンパイル環境の再構築は「次のカーネルソースが配信された時でいいや」と保留していたのですが、あっという間に配信されたのでした。
まずはコンパイル環境の準備
以前の記事を参考にしながら、とりあえず clang と llvm をインストールしてみました。
apt install zstd apt install llvm-19 apt install clang-19
あとは update-alternatives でデフォルト設定化します。
デフォルト化が無事に完了するとこんな感じで確認できます。
$ clang --version Debian clang version 19.1.4 (1~deb12u1) Target: x86_64-pc-linux-gnu Thread model: posix InstalledDir: /usr/lib/llvm-19/bin
やってみた
なんか準備が整ったっぽいので make oldconfig してからそのままコンパイルしてみました。
が、コンパイルエラーになってしまいました。たしか「Unmet build dependencies: debhelper-compat (= 12) 」というエラーメッセージで、debhelper-compat というパッケージが不足していることが原因のようです。
apt install -t bookworm-backports debhelper
これで道具は揃ったので再びコンパイルしてみると、今度は無事に Linux Kernel 6.12 なカスタムカーネルができあがりました。
そして、なんかこのカスタムカーネルを使ったら Firefox の動きがだいぶ良くなりました。Linux Kernel 6.12 の力なのか llvm-19 の力なのかはわかりませんが、とりあえず大成功です。