2025-01-24

LMDE に Linux Kernel 6.12 をインストールしてみた

カスタムカーネルをコンパイルする環境を整えなきゃなあと思っていたら、LMDE 6 というか Debian 12 に Linux Kernel 6.12 が配信されたので重い腰が上がりました。

腰が重かったのは

こちらの記事にある通り、Debian の Testing リポジトリから脱却するために LMDE 6 を再インストールしたのでした。

【LMDE】r8168-dkms ドライバーで敗北

最近はカスタムカーネルを常用しているのですが、再インストールしたあとにコンパイル環境の再構築は「次のカーネルソースが配信された時でいいや」と保留していたのですが、あっという間に配信されたのでした。

 

まずはコンパイル環境の準備

以前の記事を参考にしながら、とりあえず clang と llvm をインストールしてみました。

apt install zstd
apt install llvm-19
apt install clang-19

あとは update-alternatives でデフォルト設定化します。

デフォルト化が無事に完了するとこんな感じで確認できます。

$ clang --version
Debian clang version 19.1.4 (1~deb12u1)
Target: x86_64-pc-linux-gnu
Thread model: posix
InstalledDir: /usr/lib/llvm-19/bin

 

やってみた

なんか準備が整ったっぽいので make oldconfig してからそのままコンパイルしてみました。

が、コンパイルエラーになってしまいました。たしか「Unmet build dependencies: debhelper-compat (= 12) 」というエラーメッセージで、debhelper-compat というパッケージが不足していることが原因のようです。

apt install -t bookworm-backports debhelper

これで道具は揃ったので再びコンパイルしてみると、今度は無事に Linux Kernel 6.12 なカスタムカーネルができあがりました。


そして、なんかこのカスタムカーネルを使ったら Firefox の動きがだいぶ良くなりました。Linux Kernel 6.12 の力なのか llvm-19 の力なのかはわかりませんが、とりあえず大成功です。