2023-10-04

Thunderbird 115 で userChrome.css が効かなくなったので調整してみた

ついに LMDE 6 にも Thunderbird 115 が配信されたのでアップデートしてみたものの、見た目が変わりすぎてビックリでした。

Firefox もそうですが、アップデート後に一度起動した時はメニューとかが英語のままだったりするので、何度か Thunderbird を再起動すると日本語メニューの反映が完成することがあります。


それはさておき、今回は 102 から 115 へと大きなバージョンアップであったため、見た目の違いにビックリしたわけですが、見た目をカスタマイズするための userChrome.css が無視されているようでした。

もしや設定エディターで userChrome.css を使う、という設定が外れてしまったのかと思い確認してみましたが、ちゃんと設定はキープされていました。

toolkit.legacyUserProfileCustomizations.stylesheets = true

う〜ん、そうすると何が悪いんだろう?と調べてみると、どうやら userChrome.css の中身を書き換えないといけないらしいことが判明しました。

こちらがバージョンアップ前の userChrome.css です。

@namespace xul url("https://www.mozilla.org/keymaster/gatekeeper/there.is.only.xul");

#threadTree treechildren::-moz-tree-row() {
	background-color: #eef6ee;
}

#threadTree treechildren::-moz-tree-cell-text(unread) {
  color: #994d00 !important;
}

そして、こちらがバージョンアップ後の userChrome.css です。

#threadTree tr:nth-of-type(odd) {
	background-color: #eef6ee;
}

#threadTree tr[data-properties~="untagged"][data-properties~="unread"] {
	color: #994d00 !important;
}

#toolbar-menubar {
	order: 1;
}

unified-toolbar {
	order: 2;
}

#tabs-toolbar {
	order: 3;
}

nth-of-type(odd) はメール一覧の背景色を 1行おきに変更するための指定です。

unread は未読メールの色を変更するための指定です。

order の部分は Thunderbird のメニューバーとツールバーの表示位置というか表示順を変更するための指定です。


だいぶ突貫工事でしたが、なんとかバージョンアップ前と同じような状態に復元できました。