何かの記事で SMR な HDD(ハードディスク)の方が CMR な HDD よりも壊れやすいという事実を知り、うちで使っている HDD を調べてみると SMR であったことが判明しました。
システムドライブには SSD を使っていて、データドライブとして HDD を搭載していますが、この HDD が SMR な東芝の MQ04ABD200(2.5インチ 2TB)なのでした。
MQ04ABD200 を選んだ理由は以下の通りです。
・ある程度の容量である
・2.5インチと小さい(音とか排熱を考慮)
・低消費電力である
製品仕様の詳細はこちらが詳しいです。
この HDD を使用していて特に問題は起きていません。購入前はなんとなく 3.5インチの HDD よりも 2.5インチの HDD の方が壊れやすい印象がありましたが、今のところ大丈夫です。
HDD のアクセス音が聞こえるとちょっと安心しませんか?(コリコリ、チチチッ)
MQ04ABD200 を購入する時に SMR について調べた気がするのですが、データドライブとして使用するつもりであったため「CMR よりも書き込みが遅い」くらいしか認識がなかったのです。
例の記事を読んでからもう一度、SMR について調べてみると、おおよそ以下のような内容でした。
・書き込みはディスク上の「トラック」に対して行われる
・トラックは複数が物理的に重なっていて、それらを「バンド」と呼ぶ
・トラックへの書き込みはバンドの更新が必要!!!
・バンドのサイズは 256MB?
ちょっとしたファイルの更新をしただけでもディスク上はバンドという単位での更新が発生してしまうようです。なんということでしょう。
一般的な HDD には不揮発性のメモリーが搭載されていて、ディスクアクセスの高速化のためにバッファーとして使われていますが、SMR な HDD にはさらにディスクの外周部分に「メディアキャッシュ」なる CMR 領域が用意されており、ひとまずこの領域にファイルの更新を行うそうです。
その後、本丸の SMR 領域に大きな「バンド」という単位での本更新が発生するらしいです。
なるほど、MQ04ABD200 のディスクアクセスがけっこうな時間「チリチリ」と音を立てていたので納得です。
SMR技術とは | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 | 日本
さて、ワタシは MQ04ABD200 を主に以下の用途で使っていました。
・Spotify のキャッシュ置き場(SSD の空き容量確保のため)
・Firefox のキャッシュ置き場(更新が多く SSD の寿命を気にして)
・SSD からのバックアップ先
Spotify のキャッシュはファイルサイズも大きめで、そんなに更新されないと思いますが、Firefox のキャッシュは最悪ですね。小さなファイルをかなりの頻度で更新していると思われます。SSD が壊れたらまあまあ困りますが、HDD の方が壊れた時の影響が大きい気がしてきました。
というわけで、Firefox のキャッシュ置き場を HDD から SSD に戻してしまいました。
Firefox の操作感はあまり変化がありませんが、HDD へのアクセス音が聞こえなくなりましたね。あの「チリチリ」という音、動いてる感じがして好きだったんですけどね。