マザーボードの取扱説明書を確認していたところ、気になる記載を見つけたので実験してみました。
DDR4 や DDR5 のメモリーは 2枚を組み合わせてマザーボードに取り付けることによってデュアルチャンネル動作と言って、高速にメモリーアクセスをしてくれる機能が備わっています。
ワタシの使っているマザーボードもこのデュアルチャンネル動作をサポートしていて、メモリーソケットの 1番と 2番、3番と 4番がペアのソケットになっています。
ペアのソケットを使用することが大事で、1番始まりであろうが、3番始まりであろうが関係ないと思っていて、3番と 4番のソケットにメモリーモジュールを挿し込んでいました。
ところが、別件でマザーボードの取扱説明書を確認していたところ、「おや?」と思う記載がありました。
それは以下のような記載です。
最適なパフォーマンスを発揮するために、2枚のメモリモジュールでデュアルチャンネルモードを有効にしているときは、DDR4_1とDDR4_2ソケットにそれらのモジュールを取り付けることをお勧めします。
なんと、1番と 2番のペアの方がパフォーマンスが良い、という記載があるではないですか。
どういう仕組みでそんな動きになるのかサッパリ見当がつかなかったのですが、まあ実験できるから実験してみるか、ということで実験してみました。
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こちらは 3番、4番のペアです(表示は Device-2、Device-4) |
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こちらは 1番、2番に差し替えた後です(表示は Device-1、Device-3) |
メモリーモジュールを違うメモリーソケットに差し替えてみましたが、無事に Linux Mint は起動し、メモリーも正常に認識されているようです。
では、性能に差が出るのか、いつもの MotionMark と Basemark Web で確認してみましょう。
まずは MotionMark 1.0 の結果です。
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こちらは差し替え前 |
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こちらは差し替え後(微減?) |
続いて、Basemark Web 3.0 の結果です。
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こちらは差し替え前 |
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こちらは差し替え後(微増?) |
なんとも微妙な結果になりました。
内心、計測値はほぼ誤差程度で数値が変わるとは思っていなかったのですが、思っていたよりも数値に変化があってビックリしています。
が、1番スロットを使った方がぜったいに良い、という感じでもなく微妙です。個人的には「どっちでもいいのでは?」という感じが強いです。
特に理由がないのであれば 1番スロットを使用、大型の CPU クーラーとメモリーが干渉しそうであれば 3番スロットから使用、という使い分けでいいんじゃないでしょうか?
(使っているマザーボードと CPU の組み合わせで結果が異なる可能性もありますが)