2023-01-04

Linux Mint での Thunderbird の初期設定

 いつもの個人用のメモ的な意味合いで記録です。

OS は Linux Mint 21.1、Thunderbird は Flatpak 版で 102.6.1 という構成です。

・ローカルディスクへのメール保存形式

変更する場合はメールアカウントの登録前にこれを実施しないといけません。


初期値は(フォルダー単位 mbox)形式で、1つのファイルに複数のメールデータを格納する形式です。例えば、サーバー上のメールボックスに 8GB 分のメールが溜まっており、それらの全量をローカルディスクに保存した場合、1つの巨大なファイル(8GBもある)にまとめて保管されることになります。

あとは(メッセージ単位 maildir)形式で、これは 1つのメールデータを 1つのファイルとして格納する形式です。サーバー上にメールが 1万通あり、それらの全量をローカルディスクに保存した場合、小さなファイルが 1万個作成されることになります。

ワタシは後者の maildir 形式に変更しました。 

ついでに「グローバル検索と索引データベースを有効にする」は off に変更しました。どうもこれが on の場合はパフォーマンストラブルが起きやすいようです。


・同期とディスク領域

Thunderbird にメールアカウントを真っ先にこれを変更しましょう。(必要な場合)


 

ワタシは IMAP 方式でメールアカウントを追加したのですが、初期値では「ディスク領域」「すべてのメッセージをローカルに同期する」が on になっています。

IMAP 方式はメールサーバー上にメッセージを置いておくのが基本なのだと思うのですが、全メッセージをローカルにコピーするのは「それ、IMAP 方式なの?」という感じです。というか、初期値がこうなっているのでメールアカウントの登録が終わり次第、Thunderbird がメールサーバーから全メッセージのコピーをローカルディスクに作り始めてしまいます。メールサーバーに 8GB 分のメールが置いてあると、8GB 分の通信が発生し、ローカルディスクに 8GB 分のファイルも作られてしまいます。

POP 方式でメールアカウントを登録した場合はまだわかりますが、IMAP 方式で登録した場合の初期値は「全メッセージを同期する」でない方がいいのではないかと思います。

 

・メール保存形式の確認

Thunderbird へメールアカウントの登録が完了すると、先ほど選択したメール保存形式が指定通りになっているか確認することができます。念のため、指定通りのメール保存形式であるか確認してみます。


これは「サーバー設定」「メッセージの保存」「メッセージの格納形式」で確認できます。「サーバー設定」はメールアカウント毎にあります。Thunderbird に複数のメールアカウントを登録した場合は、各メールアカウント毎に確認してみましょう。

 

・新着メールの通知

これは全体で共通の設定のため、メールアカウント毎には指定できません。

メールが届くと通知を出してくれるのですが、初期値では通知内容に情報が盛り沢山です。「カスタマイズ」ボタンを押すと、通知内容に含める情報を取捨選択できるようになっています。

先ほど登場した「サーバー設定」の中に「新着メッセージがないか xx分ごとに確認する」という設定項目があり、初期値は 10分になっています。確認したタイミングでメールが届いていると「xx通のメールがあります」と教えてくれるのですが、「メッセージプレビュー」まで on になっているので、だいぶボリュームたっぷりの通知が表示されます。


 

ワタシは「送信者」だけを on にしてみましたが、セキュリティなども考慮すると全て off でも良いのかもしれません。(周りに人がいるような環境など)