タイトルがだいぶ嘘っぱちですね、すみません。正確には apt.conf をいじるので apt パッケージのダウンロードにのみ帯域制限がかかります。
Linux Mint 21.1 のアップデートマネージャーは apt パッケージの他に、Cinnamon Spices と Flatpak アプリケーションのアップデートにも対応していますが、今回の帯域制限は apt.conf のみであるため、Flatpak アプリケーションのアップデート時は帯域制限がかからないので注意ください。
では、進めて行きましょう。
apt.conf をいじると言ったものの、実際はぜんぜん違う名前のファイルを新規に作成します。
Linux Mint 21.1 では /etc/apt/apt.conf.d にファイルを追加します。(既存のファイルを編集するよりは追加した方が安全かと思います)
作業前のディレクトリ内のファイルはこちらです。
$ ls 00aptitude 00mint 01-vendor-ubuntu 20dbus 50appstream 70debconf 99synaptic 00cdrom 00trustcdrom 01autoremove 20packagekit 50command-not-found 90mintsystem
今回はこのディレクトリに 91dl-limit というファイルを追加しました。
ファイル名の若い順に定義内容が読み取られて行くので、既存ファイルと定義内容が重複しなければ 00〜 というファイル名でも問題ありません。
すでに 99synaptic という名前があり、90mintsystem という名前もあったので、間に収まるように 91〜 という名前にしました。
追加したファイルの内容はこんな感じです。
$ cat 91dl-limit Acquire::http::Dl-Limit "5120"; Acquire::https::Dl-Limit "5120";
数値は KB 単位での指定になります。
今回は 5120KB を指定しました。bps に変換すると 40Mbps ということになります。わが家のインターネット回線は下り 100Mbps なので、apt パッケージの更新中は半分くらいの回線占有率に収まればいいかな、という狙いです。
今のところワタシが利用させてもらっている日本国内のミラーサーバーは http 仕様で、https なミラーサーバーは使っていないのですが、うっかり登場してきた時に帯域制限が外れてしまわないように https 用の定義も付け足しておきました。
apt.conf の定義内容はこちらを参考にしました。
Ubuntu Manpage: apt.conf - APT の設定ファイル
これで自宅のインターネット回線を一時的にでも専有することはなくなり、恐らくミラーサーバーへの負荷も少し下がるのではないかと思います。
Flatpak アプリケーションもなかなかにサイズが大きいので、こちらも帯域制限ができるようになるといいですけどね。