2022-12-21

Linux Mint のアップデートマネージャーに帯域制限をかける

タイトルがだいぶ嘘っぱちですね、すみません。正確には apt.conf をいじるので apt パッケージのダウンロードにのみ帯域制限がかかります。

Linux Mint 21.1 のアップデートマネージャーは apt パッケージの他に、Cinnamon Spices と Flatpak アプリケーションのアップデートにも対応していますが、今回の帯域制限は apt.conf のみであるため、Flatpak アプリケーションのアップデート時は帯域制限がかからないので注意ください。

 

では、進めて行きましょう。

apt.conf をいじると言ったものの、実際はぜんぜん違う名前のファイルを新規に作成します。

Linux Mint 21.1 では /etc/apt/apt.conf.d にファイルを追加します。(既存のファイルを編集するよりは追加した方が安全かと思います)

作業前のディレクトリ内のファイルはこちらです。

$ ls
00aptitude  00mint        01-vendor-ubuntu  20dbus        50appstream          70debconf     99synaptic
00cdrom     00trustcdrom  01autoremove      20packagekit  50command-not-found  90mintsystem

今回はこのディレクトリに 91dl-limit というファイルを追加しました。

ファイル名の若い順に定義内容が読み取られて行くので、既存ファイルと定義内容が重複しなければ 00〜 というファイル名でも問題ありません。

すでに 99synaptic という名前があり、90mintsystem という名前もあったので、間に収まるように 91〜 という名前にしました。

追加したファイルの内容はこんな感じです。

$ cat 91dl-limit 
Acquire::http::Dl-Limit "5120";
Acquire::https::Dl-Limit "5120";

数値は KB 単位での指定になります。

今回は 5120KB を指定しました。bps に変換すると 40Mbps ということになります。わが家のインターネット回線は下り 100Mbps なので、apt パッケージの更新中は半分くらいの回線占有率に収まればいいかな、という狙いです。

今のところワタシが利用させてもらっている日本国内のミラーサーバーは http 仕様で、https なミラーサーバーは使っていないのですが、うっかり登場してきた時に帯域制限が外れてしまわないように https 用の定義も付け足しておきました。

apt.conf の定義内容はこちらを参考にしました。

Ubuntu Manpage: apt.conf - APT の設定ファイル

 


これで自宅のインターネット回線を一時的にでも専有することはなくなり、恐らくミラーサーバーへの負荷も少し下がるのではないかと思います。

Flatpak アプリケーションもなかなかにサイズが大きいので、こちらも帯域制限ができるようになるといいですけどね。