ネットワーク帯域の効率化のために試してみましたが、結論としてはほぼ効果がなかったのでやめてしまいました。
セットアップ
QTS 5.0 です。App Center から「Proxy Server」というアプリをインストールします。このアプリのベースはおなじみの Squid だと思われます。
インストールは簡単で、インストール完了後にさっそく「起動」を指示してみましたが、なんと起動エラーが発生してしまいました。
エラーメッセージを確認すると、どうやら「Web Server の起動が必要」ということらしいです。QNAP のコントロールパネルから「Web サーバー」を起動し、その後に再び「Proxy Server」の起動を指示すると無事に起動できました。
端末の設定変更
Proxy Server の IPアドレス、ポート番号を指定し、インターネット接続時に必ず Proxy Server を経由するように設定を変更します。
効果の検証
QNAP 上の Proxy Server の管理画面に「ログのエクスポート」というボタンがあり、これを押すと zip 圧縮された「cache.log」「access.log」をそれぞれローカルディスクにダウンロードできます。
あ、これは事前に Proxy Server の設定で「ログを記録する」という指定が必要です。
キャッシュのヒット率を確認するには「access.log」の方を見ます。
で、数時間使用したあとにログファイルを確認してみたところ、「TCP_HIT」のログはわずかに数件のみ、という結果でした。ちょっと予想はしていましたが、まあ今の時代はこういうもんでしょうねぇ。
今の Proxy Server はキャッシュにヒットさせてネットワーク帯域を削減するのではなく、ホワイトリストとかブラックリストでアクセス制御させたい場合は活用できそうです。
あとはあれですね、ログファイルにアクセスしたサイトの情報が記録されるので、WireShark 的な感じで変なサイトに勝手にアクセスしていないかは簡単に確認できそうです。WireShark でパケット単位で分析するよりかはだいぶお手軽です。
というわけで、実験は終了しました。