AMD Ryzen 3 2200GでLinux Mint 19.1を使用中です。PPA版のMesaを導入しているためか最近Firefoxを使用中にフリーズするようになってしまい、たまたま「艦これ」メンテナンス中で時間ができたために標準構成でRyzenが使えるようになっているのか検証してみました。
これまではLinux Mint 19.1の標準構成ではなく、UkuuでLinux Kernelを新しいものに差し替えたり、MesaもPPA版の新しいものを使ったり、linux-firmwareもUbuntu 18.10のものを使ったりとだいぶイレギュラーな環境でした。
Ubuntu 19.04がリリースされたりと少し環境が変わってきていると思われるので、Linux Mint 19.1を再インストールしてみることにしました。
※/homeを別パーティションに分けておくとあっという間に再インストールして環境が復元できてしまいます。
1. Linux Mint 19.1のライブUSB起動
ここは手順に変更ありません。そのまま起動させるとRyzenに対応できていないので画面出力さえできません。起動オプションに nomodeset を追加して、ソフトウェアレンダリングモードで起動させます。
2. インストール後の初回起動
こちらも変更ありません。Linux Kernelは4.15でしたが、やはり起動オプションに nomodeset を指定して起動し、ソフトウェアレンダリングモードで起動します。その後、アップデートマネージャにてシステムを最新化します。ここでlinux-firmwareが173.2から173.6に更新されました。それまではUbuntu 18.10用の175を使っていてちょっと心配でしたが、検証が目的のため先に進みます。
ここでLinux Kernelは4.18と5.0が選べるのですが、いったん4.18を選んで再起動しました。Mesaは18.2.8です。
3. もう一度起動
インストールしたLinux Kernel 4.18で起動させるためにPCを再起動させました。今回は起動オプションに nomodeset の指定はありません。
なんと、Cinnamonが一発でハードウェアアクセラレーションモードで起動してしまいました!!時代は進んでいますね。
4. 最終形で起動
もうUkuuやPPA版のMesaは必要ないんだとわかりうれしくなりました。この勢いでLinux Kernelは5.0に変更し、Synaptic から xserver-xorg-video-amdgpu-hwe-18.04 もインストールして再起動しました。
この構成で安定しています。標準構成でRyzen 3 2200Gが使えるのは良いですね。