ということで前回の続きです。
前回の記事はこちらです。
始める前に
Windows10 のライセンス認証として「Microsoft アカウントにリンク」という方式でなければ Windows11 へのアップグレード後にライセンスが引き継がれないようです。事前に確認しておきましょう。
ではやってみよう
古いディスクの Windows10 パーティション(/dev/sda3)を Linux の dd コマンドを使って新しいディスクの Windows11 用パーティション(/dev/nvme0n1p3)に丸ごとコピーしてしまいます。
$ sudo dd if=/dev/sda3 of=/dev/nvme0n1p3 bs=1M conv=noerror,sync status=progress 114464653312 bytes (114 GB, 107 GiB) copied, 219 s, 523 MB/s 109331+1 records in 109332+0 records out 114642911232 bytes (115 GB, 107 GiB) copied, 229.523 s, 499 MB/s
コピー元は 100GB ほどの容量ですが、4 分ほどでパーティションのコピーが完了しました。
この状態で古いディスクから Windows10 を起動してみます。
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C ドライブが 100GB のまま |
コピー先は 200GB のパーティションだったのですが、コピー後も古いパーティションと同じ 100GB のままでした。
「エクスプローラー」ではなく「ディスクの管理」でも確認してみます。
「ディスク 1」の 2 番目のパーティションがちゃんと 200GB なんですよね。エクスプローラーだけ誤った情報を認識しているみたいです。
ん〜、パーティション容量をちょっとだけ小さくしてみますか。そうすると、パーティション容量が変更されたのをトリガーにエクスプローラーにも制御情報が正しく伝わるんじゃないですかね。
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C ドライブが 150GB になった |
というわけでパーティションを縮小して刺激を与えることでエクスプローラーにも新しいパーティション容量を認識してもらうことに成功しました。わずかだけ縮小したかったのですが仮想ディスクマネージャーに「パラメーターが間違っています。」 と怒られ続けたので成功する値を探って 150GB になりました。まあ、仕方ありません。
準備ができたので新たしいディスク上の Windows10 を起動して、これを Windows11 にアップグレードします。
アップグレードが進んでおります。
お、終わりましたね。再起動すれば Windows11 が立ち上がりそうです。が、何やら Windows10 用の更新プログラムも「再起動の保留中」と表示されています。これはどうなっちゃうんでしょう?
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作戦成功!! |
そして PC を再起動すると無事に Windows11 が立ち上がり、ライセンス認証画面を確認してみるとちゃんと認証されています。
作戦は大成功です。
そして PC 再起動前に残っていた Windows10 用の更新プログラムは「更新が失敗しました」というステータスでした。「ええ、これがずっと残っちゃうの?」と思いましたが、しばらくしたら消えてなくなりました。
ということで、Windows10 から Windows11 への移行作業は無事に完了したのでありました。