mkxminerに「--powertune 90」 のようにちょっとスピードダウンするように指示しても全く効きません。
こちらはがんばってマイニグしている時のGPU使用率です。radeontopというツールでデータは取得しています。
radeonドライバーを使っている時はVRAMの使用量も表示してくれるのですが、amdgpuドライバーを使っている時はそれが表示されません。
radeontopの最新版はバージョン1.0のようですが、もしやちょっと古くて対応できていないのかもしれません。Linux Mint 18.3にインストールしたradeontopのバージョを確認してみようと考えました。
$ sudo radeontop -hバージョン情報を確認するために-vオプションを付けて実行してみると・・・
RadeonTop for R600 and above.
Usage: radeontop [-ch] [-b bus] [-d file] [-l limit] [-t ticks]
-b --bus 3 Pick card from this PCI bus
-c --color Enable colors
-d --dump file Dump data to this file, - for stdout
-l --limit 3 Quit after dumping N lines, default forever
-t --ticks 50 Samples per second (default 120)
-h --help Show this help
-v --version Show the version
$ sudo radeontop -vunknown?え?
RadeonTop unknown
どういうことなんでしょう・・・・。
今頃気づきましたが、amdgpuドライバーでVRAM容量が表示できないのはKernelが古いことが原因だったようです。Kernel 4.13を使っているのですが、本当に古いのでしょうか?
$ sudo radeontop -c
Kernel too old for VRAM reporting.
Collecting data, please wait....
そしてこちらはmkxminerのログ情報です。最下行にGPUの情報が出力されるのですが、カードの温度、ファンの回転速度、GPU使用率などが取得できていません。
[13:59:19 - 0 days 00:24:37] Accepted diff 8 share cfd8d815 GPU#0 in 275msmxkminerは古いGPUを正しく認識できていないのではないかと思います。ますますGPUを新しい物に交換したい気持ちが高まりました。
[13:59:54 - 0 days 00:25:13] Accepted diff 8 share 15e2a5d6 GPU#0 in 277ms
> 3.0MH/s | Temp(C): | | Fan: | HW: 0 | Rej: 1.2%
さて、CrossFireでしたね。
AMD 780GというチップセットはGPUを内蔵していまして、CrossFireXという機能も備えており、外付けGPUと強調して動作することができるということです!!
ということは画面描画は780Gの内蔵GPUに任せて、R7 240はマイニング専任という構成ができるのではないかと思い、試してみました。
まずはマザーボードのBIOS設定を変更します。
一番上の「Internal Graphics Mode」を普段はOFFにしているのですが、今回は「UMA+SidePort」に変更しました。UMAはOSのメモリーを奪う設定で、SidePortはマザーボード上に少しばかり用意されている専用VRAMになります。(128MBだったかな)
次に三番目の「Surround View」 をONにします。すると、自動的に一番下の「Init Display First」がPEGとなります。これはPCI Expressスロットに挿入されたビデオカードを画面表示用として最初に初期化する、という意味です。
この設定でLinux Mint 18.3を起動したところ、画面表示は問題ありませんが、radeontopでGPU使用率を確認してみると、780Gの内蔵GPUの使用率がゼロ%でした。Xorgのログを確認してみると「Hybridなんちゃらの有効化で失敗」というエラーメッセージが記録されていました。
780Gの内蔵GPUがamdgpuドライバーに対応していないのが原因なのではと考え、amdgpuドライバーからradeon ドライバーに切り替えてOSを再起動してみたところ、Xorgのログにはエラーが出力されなくなりましたが、Hybridなんちゃらが成功したというログも記録されていません。
試しにマイニングを始めてみたところ、 amdgpuドライバーがOFFになったことでAMDGPU-ProのOpenCLドライバーがDRMドライバーのバージョンが古い、ということでエラーになってしまいました。
ちゃんとRadeon R7 240とい780Gの内蔵GPUは認識されているのですが、使うことはできませんでした。
では、デュアルブート構成になっているWindows10でもCrossFireが働くのかを確認してみたところ、こちらはOSが起動できませんでした。ログオン画面までは表示できるのですが、パスワード入力後のデスクトップ表示の部分でブルースクリーンになってしまいました。
ここまで失敗して気づいたのですが、CrossFireが可能はGPUには組み合わせがあるそうで、AMD 780Gはだいぶ組み合わせに制限があり、Radeon HD 3450、3470の2種類のビデオカードとしかCrossFire構成を取れないようです。
ちょっと残念な結果でした。もう使用機材が古すぎるようです。